美しい道明の帯締め。
着物をお召しになる方なら必ず締めてみたくなりますね。
本書はその道明の帯締めの魅力や秘密が、美しい写真や文章とともに描かれています。
シンプルな装丁。その中には豊かな世界が広がっています。
「世界は色で満ちており、」で始まる第一章【「道明」の色名(しきめい)】。
道明さまでは「毎月数種類、年間で100種類ほどの新作の帯締めが制作される」そうで、第一章ではその新作が豊かな日本の色名と共に紹介されています。
(たまに西洋の色名もあります。そこがまた斬新です。)
ひとつひとつの帯締に名前があり、
例えば「山笑う」「山眠る」。
色彩から御名(ごめい)の情景が鮮やかにイメージできます。
帯締めから御名のお勉強ができてしまうなんて、嬉しい時間です。
第ニ章では千年以上前から受け継がれてきた組紐の技法が解説されています。
創業350年を越える有職(ゆうそく)組紐の知識や技術があってこそ現代の斬新さもあるのだということが良く理解できるパート。
組紐自体の基礎知識や技術についてもとてもお勉強になります。
第三章では江戸時代の日本画が帯締めに。
俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一、円山応挙、葛飾北斎など。
お茶をお勉強していれば、日本画の知識も必要になることもありますね。
お茶は日本文化の缶詰などとも言われますが、
お茶〜着物〜帯締め〜日本画〜画賛(掛物)〜お茶
お茶〜着物〜帯締め〜御銘〜お茶
と道明さまの本を読んでいると、改めて茶道を通じて日本文化に総合的に触れていることができている喜びに気づきます。
第四章ではヨーロッパの染織がテーマに。
日本以外のもの、ヨーロッパのものも帯締めのテーマになるということがとても新鮮でした。
今や瞬時にして世界とつながっている私たち。
世界のものを取り入れることのできる技術と文化を持っていることに誇りを感じます。
第五章では現代にマッチする新商品【DOMYO】のご紹介。
ボウタイ(蝶ネクタイ)、ネクタイ、ピアス、イヤリング、バングル、ブレスレット、ブローチなどなど。
ボウタイが特に素敵。男性にぜひ身につけてほしいです。
巻末には道明の色名も。こちらはデザインを勉強されている方もご興味があるのではないでしょうか。
千年以上続く組紐の技術と350年を越える道明さまの歴史。
それらを超えて現代の斬新さと変わらない安心感があります。
茶道も同じ。
何世紀も前から続く
同じことの中に斬新さという革新があり
同じことの中に変わらない核心がある。
今、ココにいながら新しい世界への広がりを感じる空間。
道明さまのこちらの新刊を読んで
様々に変化する世界の中で、茶道の道を進んでいること、こちらの本に出会えたことを嬉しく思いました。
着物や道明さまの帯締めが大好きな方だけでなく、
茶道を学ぶすべての方にぜひ手にとっていただきたい本です。
『「道明」の組紐』
(道明 葵一郎著 / 世界文化社)
サイズ B5版 112ページ
着物をお召しになる方なら必ず締めてみたくなる美しい道明の帯締め。
本書はその魅力や秘密が、美しい写真や文章とともに描かれています。
「世界は色で満ちており、」で始まる第一章【「道明」の色名(しきめい)】では、道明さまの新作が豊かな日本の色名と共に紹介されています。
「山笑う」「山眠る」など、
道明の帯締めにある銘は、茶道でもおなじみ。
帯締めの色彩から日本の豊かな情景が鮮やかにイメージできます。
着物が好きな方、道明の帯締めが大好きな方に限らず、
茶道のお勉強をしている方にもおすすの本です。
▼こんな方におすすめ▼
・着物が好きな方。道明の帯締めが好きな方。
・お茶をしていて良く着物をお召しになる方。
・日本の色彩のお勉強をしたい方。
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