東京中野千秋庵では1月中旬に
社中の皆さまがオンラインで集い、新春のご挨拶を致しました。
緊急事態宣言の発令により当方の初釜も中止しましたが、社中の皆さまの残念がるお声もあり
「何かできないか」
という事で、Zoomでの新年のご挨拶となりました。
初釜ができないからといって、初釜をオンラインでそのままするのは何か興醒めとなります。
そこで内容を
- 新春のご挨拶
- 令和三年辛丑歳初釜の取り合わせ
- 公開初稽古(社中代表の方による炭手前)
- 濃茶点前と解説(点前は裏千家直門正教授 降幡宗惠)
- 講義
とし、皆さんでお勉強致しました。
初釜といえば、師匠が濃茶を練るのが慣し。
当初、初釜では各服点のお点前をするはずでしたが、オンラインの利点を生かし、
コロナ禍でなかなかお稽古できなかった重茶碗で例年通りの嶋台にお茶を練りました。
裏千家直門正教授 降幡宗惠による濃茶点前(紹鴎棚)
また社中代表の方お一人に事前にお越しいただき、ソーシャルディスタンスの下、炭手前もしていただき初稽古となりました。感謝申し上げます。
炭手前の様子
講義の様子
令和三年辛丑歳の設え
床は臨場感ある鮮明な動画を撮りご覧いただきました。
昨年より続いている少人数・予約制の密をさけたお稽古。
以前は同じ時間帯だったお仲間と一緒にお稽古できない寂しさがありました。
今回の集いでは、皆さんマスクを外して「久しぶり!お目にかかれて嬉しい!」
遠く他県の方や、ご結婚・ご出産で離れていた方もご参加くださり、
和やかな雰囲気の中での充実したお勉強と相成りました。
記念撮影の一部
茶席にて直接お目にかかるのが最良に違いないですが、
和やかにほほ笑み合い、共にお勉強する
ということはどんな状況下でも可能である事が分かりました。
難を転じて福となす
【お弟子さんのお声】
有難うございました。(文字通り、滅多にない、有り難い体験です)
当初は迷いもありながらでしたが、このように生徒さまから嬉しいお声を伺うことができ、ほっとしております。
ご参加・ご協力くださいました社中の皆さまに感謝申し上げます。
本年も工夫しながら共に学んでまいりましょう。
令和三年睦月吉日
裏千家茶道 東京中野千秋庵
Way of Grace 恵み茶会