Way of Grace 恵み茶会では、横浜山手町GREENHOUSEをお借りして立礼式(「りゅうれい」 / テーブル式)のお稽古をしています。
GREENHOUSEは、現在アメリカの団体が所有し、フェリス女学院の宣教師さんが管理する洋館です。戦前に建築された歴史ある建物。普段の雰囲気もとても素敵ですが、クリスマスはさらに素敵です。
35歳の若さでフェリス女学院を創立したアメリカ人宣教師のメアリー・E.ギダー女史。彼女の意思を引き継いだフェリス博士父子。創立された当初はまるで家族で暮らしているかのようなとても家庭的な雰囲気だったそうです。
現在でもその家庭的な雰囲気で生徒さんを迎えようと、室内はとても温かい雰囲気。放課後に近隣のミッション系女子校の学生さん達が週に1回集い、宣教師さん達と英語でお話したり、海外留学の準備をしたりしています。旧外国人居留地の伝統が今も受け継がれています。
クリスマスは本当に家庭でのお祝いみたい!
恵み茶会でもその家庭的なクリスマスの雰囲気そのままにお稽古をさせていただきました。
床にあたる設えはGREENHOUSにあるクリスマスのシーツをお借りして。
扇子は裏千家第15代鵬雲斎大宗匠の筆。
茶道の「和敬静寂」とクリスチャニティ、宣教師さん方も通じるものがあると仰います。
交趾焼(こうちやき) クリスマスカラーの香合。
釜も丸ですが、水指もクリスマスカラーにしてみました。
こちらは「年末年始お家で盆略点前でお客様にお茶をさし上げたい」という方のための練習スペース。
GREENHOUSE玄関。訪れる人が温かい気持ちになれるような装飾です。
廊下でも楽しいお出迎え。
室内のあちらこちらに可愛いクリスマスの装飾がなされています。
イエス様のご生誕の様子が描かれたキルト。なんと関係者のお手製だそうです。
フェリス女学院創立当初の家庭的な雰囲気の中で学生さん達が寛げます。
嬉しいクリスマスツリー。
クリスマスプレゼントのワクワク感も伝わってきます。
宣教師さん方の「青少年をキリストの愛をもって家庭的な雰囲気のなか温かく迎え入れる」というミッションが伝わってくるようなGREENHOUSEのクリスマスでした。温かい雰囲気の中でお稽古をさせていただきました事を感謝いたします。
「九条館(くじょうかん)」は京都御所内から東京に移築された歴史ある建築物です。
*普段は非公開*
庭園の紅葉が美しい秋の季節にお茶会をさせて頂きます。
日時: 平成30年11月25日(日曜日)
場所: 東京国立博物館 庭園内 茶室「九条館」(東京都台東区上野公園13-9)
席主: 裏千家直門 正教授 降幡宗惠