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2年に1度の三溪園大茶会に行ってきました。

更新情報:庭園内の重要文化財の保存修理が始まり、2019年の大茶会は開催されないそうです。

恵み茶会を主宰している古川宗洋です。

炉開きもむかえ、お茶をされている方は各地で開催される秋のお茶会を楽しんでいる事と思います。また、お茶をされていない方も紅葉狩りにお出かけになっているのではないでしょうか。

横浜でもそろそろ紅葉が見頃をむかえていますが、先日、横浜が誇る日本庭園「三溪園」で行われた2年に1度の大茶会に参加してきました。

4年前に初めて伺い、今回は2度目。
様子もだいぶ分かってきましたのでお伝えします。

三溪園大茶会って何?

2年に1度、横浜屈指の日本庭園「三溪園」で行われる、
茶道五流派が一堂に会する全国的にもかなり珍しいお茶会です。

今年は、表千家、裏千家、武者小路千家、江戸千家、遠州茶道 の五流派でした。

平成29年度 三溪園大茶会 開催概要

[日時]
 平成29年11月21日(火)・22日(水) 各日10:00~15:00

[懸釜]
第一席 白雲邸(横浜市有形文化財)
江戸千家宗家 家元 川上閑雪


第二席 臨春閣 住之江の間(重要文化財)
茶道裏千家淡交会 横浜支部


第三席 臨春閣 天楽の間(重要文化財)
武者小路千家 神奈川官休会


第四席 月華殿(重要文化財)
表千家同門会 神奈川県支部


第五席 鶴翔閣(横浜市有形文化財)※立礼席
遠州茶道宗家 家元 小堀宗実

[チケット(茶会券)]
13,000円 
*以下のものが含まれています

・5席分の席入券
・点心券 
・三渓園入園券

→三溪園はこちら

三溪園大茶会の魅力・楽しさ

三溪園大茶会の魅力は何といっても、次の3つです。

・五流派それぞれに趣があり、違いが分かって面白い。
・各席のお茶道具が素敵。間近に拝見することができる。
・普段は非公開の古建築のお茶室でゆっくりとお茶をいただける。

五流派それぞれに趣(おもむき)があって素晴らしい

今年は、表千家、裏千家、武者小路千家、江戸千家、遠州茶道 の五流派が釜を懸けておられました。

各席とも床の掛物、花、花入、点前座のお道具、お菓子、お抹茶などの趣向はもちろん、心を尽くしてご準備され、迎えて下さっているご様子が感じられます。おかげさまで素敵な時間を過ごす事ができました。

そして、流派の違いはあれといえども、やはりお茶の心は一つ。
お互いを思いやる心や季節を大事にする感覚は同じ。そんな事を5席を通じて感じさせていただきました。

「世乃中の流れは急に任すとも 茶の湯乃心常に静かに」
 (遠州茶道ご宗家の立礼席にて 茶杓・銘「静心」に詠まれていた歌)

流派の違いではっきりと分かるのはやはり遠州茶道さんでしょうか。
江戸初期の大名であり、徳川3代将軍家光の茶道指南役にもなった小堀遠州を始祖とする武家茶道。立ち居振舞いが特に印象に残りました。

例えば、
帛紗をつける位置は、左に刀があることを想定してか右側となっています。
お茶碗も高く掲げて持って歩き、時代劇で大名や奥方がそうするように、角でかくっと曲がります。

武家の女性はこのようであろうかと思わせる、凛とした女性の美しさが際立つ立ち居振る舞いで、見とれてしまいました。

また、点前の所作で一際美しかったのが、江戸千家さんのお席で、それもそのはず。
お点前を担当されておられたのは、江戸千家ご宗家 副お家元(若宗匠) 川上紹雪さまでした。

流派による所作の違いはあれど、所作の美しさというのは本当に際立つものですね。

【各流派のホームページはこちら】
裏千家:
http://www.urasenke.or.jp/index2.php
表千家:
http://www.omotesenke.jp/
武者小路千家:
http://www.mushakouji-senke.or.jp/
江戸千家:
http://edosenke.or.jp/
遠州茶道:
http://www.enshuryu.com/

各流派が持参するお茶道具も素晴らしい。間近で拝見、手に取る事ができる場合もあります。

各お席とも素晴らしいお道具(お茶道具)の数々を披露してくださっています。心に感じ入ること、残ることは人それぞれだと思います。私も感動したことが多すぎて、困ってしまうほどです。歴代の楽さんもあったし・・・皆具も素敵・・・

例えば、表千家さんのお席では、

・無学宗衍(そうえん)和尚の双幅のお軸、
・利休時代の桐の茶器、
・元伯宗旦(げんぱくそうたん)の茶杓、

が印象に残っています。

無学宗衍(そうえん)和尚の双幅のお軸

裏千家茶道では、七事式(しちじしき)の修行があります。

これは江戸時代中期に、大徳寺の無学宗衍(そうえん)和尚に参禅していた裏千家第8代一燈(いっとう)と表千家第7代如心斎(じょしんさい)の実の兄弟が、華美に流れていた茶道を本来の正しいあり方に戻そうと、いわば茶道修練の方式として練り上げた修行体系です。

毎回始まる直前に水屋で花月札(「かげつふだ」クジ引きみたいなものですね)を引き、役を決めます。席に入ってからも、ほぼ毎回札を引き、お茶を点てる人、お茶をいただく人を決めていき、決まったらササッと動かなくてはなりません。

つまり、気が抜けない。

「互換機鋒看子細」(ごかんのきほう しさいにみよ)

座っていながらも、絶えず五感を研ぎ澄ませて、互いの動きを見る、というか感じる。変化があっても動じず、それに応じてさっと動きができるよう己を研ぎ澄ませておく。

忙しすぎる現代社会、細かいことにとらわれて大局を見失ったり、集中できなかったりしがちです。そんな中、この七事式の修行は本当に「今、ココ」でなければできるものではありません。緊張しすぎても動けないし、ちょっと気が緩めば失敗します。私が好きなお稽古の1つです。

この「互換機鋒看子細」(ごかんのきほう しさいにみよ)を言った方が、無学宗衍(そうえん)和尚です。七事式の根本である花月之式(かげつのしき)についての言葉です。

今回、表千家さんの「月華殿」のお席では、床の真横に座らせていただきました。
大寄せの茶会ゆえ、床を拝見する間もなく、席に座ってからふと目を横にすると、
大徳 無学宗衍(そうえん)」の文字が目に飛び込んできました。

「え?!」好きだけれどもなかなか完璧にできない花月(「花月100回朧(おぼろ)月」と良くいいます)。その度に思い出される大事な言葉。

生きておられた!(当たり前ですが・・・)

目の前に、私には上手なのか下手なのか分からないけれど、とにかく力強い字体で、「鏡開金殿燭」「山答月楼鐘」の二幅。

「鏡開金殿燭」「山答月楼鐘」
(「鏡は金殿の燭を分つ」「山は月楼の鐘に答う」)
                                                                        大徳 無学宗衍

混み合っているため(半東さんのご指示で)床の横ギリギリに座っています。ものすごく近い。しかも美術館のように隔てるガラスもない。

七事式の制定には、江戸千家の始祖である川上不白なども参加したのですが、5流派の茶会にふさわしい「お茶の心は一つ」。己の修行を怠らぬように。という心を感じました。

利休時代の茶器に、元伯宗旦の茶杓

さて、床からは近かったものの点前座からは遠く、茶器については耳を研ぎ澄ませて説明を聞いていました。

利休時代の桐のもの」と伺ったときにまず思ったのが、「大丈夫かな?乾燥して割れていないかな?」でした。
お席が終わって、点前座の方にだされたお道具を拝見しに行くと、蓋が少し曲がっているようだけれども、割れていない。

他方、茶杓を作った宗旦(そうたん)は利休の孫です。3人の息子にそれぞれお茶の家を興させました(こらが後に表千家、裏千家、武者小路千家となります)。「茶禅一味」(ちゃぜんいちみ)を提唱し、生涯侘び茶に生きた人物・・・と頭で分かっていても、目の前にその方が作った(竹から削った)茶杓があります。しかも至近距離に。やはりガラスの仕切りはなく。

およそ450年前の茶器に、約390年前の茶杓。

それを作った方がいて、大事に守ってこられた方々いて、今日それを使っている人がいて、それを見てさまざまに思い感じ入っている人がいる。結局、お道具というのは、単なるモノというだけではなく、人と人との関係を仲立ちしてくれるものなのかもしれない、と思います。モノではなく、人と人です。

臨春閣・住之江の間(裏千家席) 縁側で一人控えておられる姿に茶の心を感じます。

普段は非公開の古建築のお茶室でゆっくりいただくお茶

今回釜が懸けられた茶席はすべて由緒ある歴史的建築物のなかにあります。

裏千家と武者小路千家さんの席がある「臨春閣」(りんしゅんかく)と表千家さんの席がある「月華殿」(げっかでん)は国指定重要文化財

江戸千家さんの席がある「白雲邸」(はくうんてい)と遠州茶道の立礼席・点心席・受付・クロークがある「鶴翔閣」(かくしょうかく)は横浜市有形文化財に指定されています。

例えば、
「臨春閣」住之江の間(重要文化財・裏千家席)は紀州徳川家別荘遺構で、襖には狩野派の絵師による障壁画(複製、オリジナルは三溪記念館で保存・展示中)、欄間には公家たちが詠んだ和歌の色紙がはめ込まれています。まるでタイムスリップしたかのよう。

臨春閣の玄関から「天楽の間」の方向

今回は裏千家の茶席の引換券にも、欄干の歌の一つ、

「幾たびか しくるるころは いこまやま おのへのくもも まなくゆくてに」
(伊駒山時雨 正二位 重孝)

が印刷されていました。

また同じく「臨春閣」天楽の間(重要文化財・武者小路千家さんのお席) には、欄間に雅楽の笙(しょう)や笛の楽器(本物だとか!)があり、雅な雰囲気です。

ちなみに、重要文化財ゆえ、電気・水道はないとのこと。建物の中とはいえ、けっして暖かくはなかったです。ご準備される皆さんのご苦労はいかばかりかと思います。

生きた喜び | お花とお菓子そしてお抹茶

茶席の喜びでもあり、余韻が今でも心地よく残るのが、お花、お菓子、お抹茶の嬉しい響きです。

茶席の生ける花

暗い古建築のなかでひときわ輝きを放つのが茶花です。

各席とも草(そう)の侘びた雰囲気の花入れに、照り葉と椿。三溪園内にあるのでしょうか、加茂本阿弥(かもほんなみ)は2席で、紅白の椿を入れているお席も2席でした。

各席とも照り葉が見事でしたが、特に印象に残っているのが、遠州茶道さんの満点星(ドウダンツツジ)の照り葉。なんとも言えぬ美しい色合いで、綺麗さびの世界を感じさせていただきました。

各席ともお菓子とお抹茶の相性がパーフェクトだった!

今回、ご一緒させていただいたお仲間をおそらく呆れさせたのは、私が全てのお席でお菓子を頂戴したこと。

和菓子(主菓子)を1日で5個食べる、というと日常生活では尋常ではないのですが、なぜか「今日はすべてのお菓子をいただくぞ」と決めていました。

どの席のお菓子も本当に美味しく、いちいち感動、しかもそれぞれの席でお菓子とお抹茶の相性が完璧で、これまた深く感動。

各席の お菓子とお抹茶

【裏千家】
お菓子:「龍田川」(鶴屋吉信)
お抹茶:おそらく鵬雲斎大宗匠好 のもの

【武者小路千家】 
お菓子:「猪の子餠」(風流堂製)
お抹茶:「松の齢」(味岡松華園)


【表千家】 

お菓子:「栗キントン」(長津田 和菓子処かわはら製)
お抹茶:「而妙斎好 後楽の白」(岡山 辻利茶園)


【江戸千家】  

お菓子:「初霜」(半田松花堂製)
お抹茶:聞き逃してしまいました・・・

【遠州茶道】
お菓子:「むさしの」(松華堂製
お抹茶:「千秋の昔」(福寿園)

*席をまわった順番で書いています。

唯一、表千家さんのお席では干菓子のお土産をいただきました。

「唐団子」(名古屋きよめ餠総本家)

三溪園大茶会当日の様子(簡単に)

当日の様子をざっとお伝えします。

正門入場時にすでに手元にあるはずの茶券(チケット)を見せます。これが三溪園自体への入場券代わりとなります。

受付で券を渡して、今日の会記をもらいます。

クロークで荷物を預け、いざ各席へ。

受付で渡される会記とリボン

各席とも30人から50人くらいがお客様の大寄せのお茶会です。
各席とも薄茶で、お正客から3客目くらいまでは拝見に出されるお茶碗、あとは数茶碗で点て出しです。茶器・茶杓などの道具も点前座の方で拝見に出されます。

お菓子は全席とも主菓子でした。銘々皿・黒文字ではありません。懐紙はもちろん菓子切りは特に忘れないようにしましょう。

三溪園大茶会 | 茶席の効率の良いまわり方

今回は三溪園大茶会に長年参加されている先輩方とご一緒させていただきました。
さすがに慣れておられて、前回参加した時と比べてずいぶんと効率よく茶席をまわる事ができましたので、シェアさせていただきます。

【三溪園大茶会 効率の良いまわり方】

・開門(午前9時)前に並ぶべし。
・最初の席は裏千家のお席に行くべし。
・最後の席は点心席とクロークがある「鶴翔閣」の席にする。

(ご注意)開催概要や茶券には「第一席」「第二席」・・・「第五席」と書いてありますが、この順番の通りに席をまわらなければならない訳ではありません。

余裕をもって開門(9時)前には到着しましょう

開催概要では10時からとなっていますが、受付やクロークは開門後すぐに受け付けて下さいます。お席を回る前に余裕をもって、受付を済ませ、荷物を預けておきましょう。

道行はここで脱ぎ、各席に持参する荷物も数奇屋袋程度におさめましょう。また、晩秋の冷たい風が不安な方は薄手のストールなどを肩にかけていかれると良いかもしれません。

ちなみに、三溪園正門へのアクセスは、JR根岸駅、桜木町駅、みなとみらい線元町・中華街駅からのバスもありますが、所要時間や本数を考えるとやや不安もあります。
何人かで行く場合、JR山手駅からタクシーに乗ると、時間にして10分弱、料金にして1,200円くらいでオススメです。

開門5分前の正門入口の様子。30人くらい待っておられました。

最初の席は裏千家の席がオススメです

私が裏千家に属しているから、という訳ではありません。

三溪園大茶会の裏千家のお席は、だいたい裏千家淡交会横浜支部さんが釜を懸けられます。三溪園でお茶会をされる事が多く、慣れておられるため、お席の準備がスムーズに運び、待ち時間も短いようです。

せっかく来たのだから5席全て回るぞー!と思っておられる方にとっては、最初でつまづかない事が特に大事ですね。

最後は点心席とクロークがある「鶴翔閣」に戻る

最後は、最初に受付をしてクロークに荷物を預けた「鶴翔閣」(かくしょうかく)に戻ってくるようにしましょう。こちらには「立礼席」と「点心席」があります。

4席をまわってこちらに戻ってくる頃には、お昼もいただきたい頃(たとえ各席でお菓子を頂いていても)。脚も疲れてきています。
「点心席」でゆっくりお昼をとり、最後に立礼席(椅子席)でお茶を一服。クロークで預けた荷物を戻してもらい、さっと帰れます。きれいなお手洗いがあることも嬉しいポイントです。

点心席のお弁当。

帰りは三溪園大池のあたりをゆっくり散策しながら余韻を楽しみましょう。

当日の実際のまわり方はこんな感じでした

当日の実際のまわり方は以下のような感じでした。ご参考になれば幸いです。


ここにテキストを入力

8:55 三溪園正門到着。

9:00 開門。
「鶴翔閣」にて受付を済ませ、クロークに荷物を預ける。

1席目:「臨春閣」住之江の間 裏千家のお席へ

2席目:「臨春閣」天楽の間 武者小路千家のお席へ
   ↓
3席目:丘の上、階段登ったところにある「月華殿」表千家さんのお席へ
   ↓
4席目:「白雲邸」江戸千家ご宗家のお席へ


〜 この時点で13:30頃〜

「臨翔閣」点心席で遅めのお昼をいただいて
5席目:同じく「臨翔閣」立礼席の遠州茶道ご宗家のお席へ

同じく「臨翔閣」でクロークにお預けてしていた荷物をとって帰路へ。

14:50頃 三渓園正門前からタクシーに乗ってJR山手駅へ。

各席のまわり方はこんなイメージ

滞在時間は約6時間。6時間で5席+点心(お昼)というのは、とてもサクサク進んだと思います。ご一緒させていただいたお仲間に感謝です!
(実際には長年のノウハウに裏打ちされた、もっと詳しいあれこれも伝授していただきましたが、ここでは省略させていただきます)

【便利情報】
・「臨春閣(りんしゅんかく)住之江の間」の席は、席入りまで建物内部で待っていることができます。ただし、暖房設備はあまり整っておらず、暖かくはありません。

・同じく「臨春閣(りんしゅんかく)天楽の間」の席は、席入りまで窓全開の建物の縁側で待っていなければなりません。寒いです。

・「住之江の間」と「天楽の間」は同じ「臨春閣」の建物ですが、入口は異なります。
「住之江の間」からいったん外に出て、「天楽の間」の席へと行くときに、三溪記念館の建物がすぐ横を通りますので、内部のきれいなお手洗いに寄っていくと便利です。

・月華殿は高台にあり、ご年配の方が登るにはちょっときつい階段だと思われます。また席入りまで外で立って待っていなければなりません。

・白雲邸では茶席に入るまで中で待っていられます。ここは他と打って変わって、とても暖かいです!

・「鶴翔閣」のお席は、点心席と隣接。茶席に入るまで暖かい建物内で待てます。きれいなお手洗いも近くにあります。

今回のまわり方で良かったと思うことの1つに、
「三千家(表・裏・武者小路)をみてから→江戸千家→最後は武家茶道の遠州茶道」だったので、違いが良く分かって面白かったです。

白雲邸の中庭

こちらだけでは語り尽くせないお茶会の楽しさあれこれについて
→恵み茶会に遊びに行ってみる

三溪園大茶会への申込方法

三溪園ホームページでの情報公開は7月中旬頃。発売日は開催日の約3ヶ月前の8月下旬です。電話で直接申し込み、2〜3日以内に振込。入金確認後、茶券(チケット)が郵送されてきます。

各席の釜を懸けられる席主の関係者もお茶券を保有しているかもしれません。お知り合いの方に尋ねてみるのも手だと思います。

*必ずその年の開催概要、申込方法をご確認ください。

入金確認後、封筒に入れられた茶券が届きます。

三溪園大茶会は経験者はもちろん初心者の方にもオススメ

三溪園大茶会は、貴重なお道具を間近に見ることができ、各流派のご宗家の方々にもお目にかかるチャンスがあります(今回は江戸千家さんで副お家元がお点前、遠州茶道さんではお家元がご挨拶に見えました)。なかなかない大寄せの茶会。茶道経験者の方にもぜひ行っていただきたいお茶会の1つです。

また三溪園大茶会は、初心者の方にもオススメです。

まだ作法や所作が身についていないから・・・と遠慮する方もいますが、機会を設ければそのために勉強もするものです。

長い歴史のなかで培われてきた各流派の所作や立ち居振舞い、大切にされてきたお茶道具の数々、各席のお心のこもった趣向・・・お茶の奥深さや美しさを感じ入ることのできる良い機会でもあります。

またお着物がお好きな方にとっては、紅葉見頃間近の三溪園で楽しむ良いチャンス。来慣れた方が多く集うため、装いのお勉強にもなります。

紅葉も見頃間近な三渓園

逆にお着物はまだちょっと・・・という方も、今年は前回参加した4年前よりだいぶ洋装の方が増えていたように思えます。ですからその分参加へのハードルも下がるかもしれません。

ちなみに、実は参加しておられる皆さんは重要文化財の建物内部でのお茶を堪能したり、お道具の説明に耳を傾けていたり、とあまり周りの人の事は気にしていません。そもそも5流派の方が集う茶会なので、隣の方のやり方などさして気にしていません。

勇気をもってぜひ参加してみてください。
→三溪園大茶会 開催概要

とはいえ、美しい所作はなかなか簡単には身につかないもの。
次回のお茶会参加に向けて作法やマナーなどを身に付けたいという方はこちら
→恵み茶会のお茶をのぞいてみる

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