Tea Column

茶席で楽しむ七夕の趣向 | 起源と銘を学んでお菓子やお道具、点前を楽しみましょう。

茶道をやっていると七夕も毎年の楽しみの1つです。

現代の7月7日は梅雨まっただ中。今年は関東も例年より20日ほど梅雨明けが早かったとはいえ、やはり不安定な曇り空。

毎年、晴れれば良いなと思いつつ、茶席の中で七夕を楽しみます。

・葉蓋(はぶた)の点前に
・掛軸
・香合
・お棗
・茶碗
・お菓子
・御名

などなど七夕の趣向は見るのも考えるのも楽しいものです。

そんな楽しみがあるので、たとえ雨でも曇り空でも、地上にいながら銀河の向こうに想いをはせることができます。

七夕の起源

日本のお祭りとして知られる七夕ですが、実は起源は中国にもあるといいます。

この季節になると修行先の床で中国の画を拝見させていただきます。

織姫さんは糸巻を持っていて、髪は黒々、色白でふくよか。

彦星さんは牛を引いているのですが・・・

かなり待ちくたびれた・・・?いえ渋い色気のある男性です。

額にはシワがくっきり3本(だったと思います)、そしてチョイ悪風なおヒゲ。

昔の富の象徴なのでしょうか?お仲間とだいぶお話が盛り上がりました。

【七夕の起源】
中国の伝説+日本の風習

中国では「七夕(しちせき)」という伝説があります。「牽牛星(けんぎゅうせい)」と「織女星(じょくじょせい)」。私たちが良く知る1年に1度出会う物語です。

牽牛星=アルファ星アルタイル(鷲座)
織女星=アルファ星ベガ(琴座)

この天の川を七夕の夜に鵲(かささぎ)が翼を広げて橋になったといいます。

他方、日本には「棚機つ(たなばたつ)女(め)」が水辺で身を清めて機を織って先祖を迎える風習があったといいます。

江戸時代には願い事を五色の短冊に書いて笹に結びつける風習もできました。この五色の短冊も元は女性が機織(はたおり)の上達を願って笹の先に五色の糸だったと言います。

七夕の御銘

そんな七夕にちなんだ銘が多くあります。

星祭(ほしまつり)
星迎(ほしむかえ)
星合(ほしあい)
星あわせ
星の光
逢瀬
細蟹姫(ささがに姫=織姫のこと)
願の糸(ねがいのいと)
銀河
牽牛
鵲の橋(かささぎのはし)
笹舟
梶の葉
願の糸(ねがいのいと)
願糸(がんし)
糸巻
天の川
銀河
夏の夜
瑞星

お菓子の銘や茶杓の御銘など伺うのも考えるのも楽しいですね。

ピックアップ御銘「細蟹姫」

細蟹姫とは織姫のことです。そして細蟹とは蜘蛛のこと(小さい蟹に似ているからだとか)。蜘蛛は糸をかけますね。

七夕のお菓子

そしてやはり楽しみなのは七夕にちなんだお菓子です。

茶道 七夕 お菓子
銘「天の川」 太市製

茶道 七夕 お菓子
銘「糸巻と笹」太市製

茶道 七夕 お菓子
銘「星まつり」鶴屋吉信製

茶道 七夕 お菓子
銘「うたかた」 豊島屋製

鶴屋八幡さんのこんなカラフルな干菓子も。
茶道 七夕 お菓子

「願い星もなか」(横浜元町香炉庵さま)と緑寿庵清水さまの天然水サイダーの金平糖で。
茶道 七夕 お菓子 抹茶

七夕の趣向 | 点前やお道具


葉蓋の扱い

裏千家ではこの季節「葉蓋の扱い」を楽しみます。

裏千家11代玄々斎(げんげんさい)のご考案で、花入の末広籠の受筒を水指に見立て、梶の葉を蓋に見立てたのが始まりとされています。

*上の写真は梶の葉ではありません。桐、蓮、里芋、蕗なども用いることができます。

また裏千家13代円能斎(えんのうさい)御好の亀蔵(きぞう)棗などもありますね。

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古川宗洋
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来年もまた七夕を楽しみたいですね。

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